【2025年度】 活動のまとめ
本年度は、研究成果の発信と文化活動の社会的拡大の両面において大きな進展がありました。最大の成果として、YouTubeを通じた映像コンテンツの制作・発信に新たに取り組み、これまでSNSや対面活動が中心であった普及活動を、より広く一般に届ける映像メディアへと拡大いたしました。NHKをはじめとするメディア取材や、地域誌(なごや・知音等)への記事掲載とあわせ、当法人の活動の社会的認知が大きく高まった一年となりました。
研究と教育の連携も進み、愛知医科大学総合診療科の選択講座「SLEEP×CULTURE:長寿の処方箋」において、医学部2・3年生計21名を対象に、伝統文化と健康長寿の関連性に関する講義およびワークショップを実施いたしました。また、子どもを対象とした茶道教室をはじめとする教育活動にも継続的に取り組み、次世代への伝統文化の継承に努めました。これにより、当法人の研究・実践の知見を、医療人材から子どもまで幅広い世代へと還元する機会を得ることができました。
財政面では、「地域芸術文化活動応援助成」による助成を受け、茶会・ワークショップ・文化体験活動の充実を図ることができました。本助成は、当法人の文化創造活動を支える重要な財政基盤となっています。
次年度に向けた展望
来年度は、本年度の研究成果と映像発信の基盤を活かし、講座・ワークショップ・茶会活動のさらなる充実を図る方針です。特に、子どもを対象とした茶道教室を継続・拡充し、次世代への伝統文化の継承と五感を通じた教育に力を注いでまいります。
助成事業についても、引き続き「地域芸術文化活動応援助成」への申請を予定しております。あわせて、「2025年度第2期 芸術文化による社会支援助成」において、事業名「みえないから、みえること ~茶道で五感と対話する~」が助成対象として交付決定通知を受けております。本事業は、視覚に障がいのある方々が、視覚に頼らず触覚・嗅覚・味覚・聴覚といった五感を通じて茶道と対話する文化体験プログラムであり、これまで茶道に触れる機会の少なかった方々にも開かれた、包摂的(インクルーシブ)な文化活動の実現を目指すものです。本事業を通じて、文化芸術が誰一人取り残さない社会づくりに資することを目指してまいります。
本年度は、活動の重点を配分しながら、総事業費を前年度と同水準に抑えつつ、より多くの受益者に活動を届けることができました。これにより、社会貢献活動の質的向上と量的拡充を実現することができました。来年度はさらなる展開が期待できる所存です。